なぜ大人は子供から学びを得られるのか?
私は、子育てをしていくなかで子供から沢山の学びを得ていると思っています。
それも自分の人生が代わるほどの学びです。
学びを得られることができるということであれば、
「どんな人からも学ぶことが出来る。」
というのが、一つの真理かもしれませんが。
特に「子供」というのは、少し独特なものがあるような気がしています。
また、「子供」から一体何を学ぶんだ!?
という意見もあるかもしれません。
確かに、「子供」は大人からみれば、人間的に未熟であると言わざるを得ません。
自分の感情をコントロールできずに、思ったことをやり思ったことが通らなければ、
大泣きし自分の欲求を全力でアピールします。
大人の世界ではありえないですよね。
もし、大人の世界でこんなことをしていたら、とても共同して何かを取り組むことも、
生活することもできないわけです。
大人は、自分の感情をコントロールし、相手を察し空気を読みながら、
社会に順応して協調し合いながら生活しているのだと思います。
私は、感情のコントロールが苦手で・・・という人がいますが。
少なくとも、会社のなかで自分の意思が通らなくて、その場で大泣きする人は、
あまりいないのではないでしょうか。
では、そんな未熟な子供から何を学ぶことができるのか。
それは、【素直な心】だと思います。
旧松下電気の創業者松下幸之助は、【素直な心】について、
非常に重要な要素だと話をされています。
そして、「子供」子供といっても、特に生まれたばかりの赤ちゃん。
ある意味、素直さだけを見たら天才のように感じます。
そこから、素直さというのは、年齢を1年1年かさむ度に、自我の目覚めとともに
少しずつ素直さをなくしてしまっていくのかなと思います。
では、【素直】って何だろう?
ということですが。
一言でいうなら。
【ありのままの姿】を見るということ。
ではないかな。と私は思います。
私たちは、目の前に起こっている現象を【ありのまま】で見ているでしょうか?
私も含めて多くが、過去の経験や、自分自身の物事の考え方から、
「こうあるべきだ。」「こうでなければならない。」
という視点の中で、生きているような気がします。
少なくとも、【不満】を感じるというのは、物事の事象に対して、
「こうであるべきた」という自分の偏った考えに対して思い通りにならない時
【不満】を感じるのだと思います。
子供を見てみるとどうかというと。
一見、子供は不満をたくさん言っているように聞こえる人もいるかもしれませんが。
よくよく見てみると。
ほとんどが【生理的現象】に対してのような気がします。
・おなか減った
・眠い
・痛い
・かゆい
それ以外は、【見るもの】【聞くもの】などのすべての五感をそのまま素直に
受け入れているのが分かります。
【三つ子の魂百まで】という言葉もありますし、3歳までの期間は
脳の成長からいっても非常に重要な期間と言われているようですが。
【素直】であるがゆえに、その頃の時期はより重要なのかもしれません。
とはいえ私自身は、実はあまり3歳までに【これをしなけれなならない!】
というのは、まったくありません。
逆にいうと、そうしてしまった時点で、素直さから遠ざかるような気もしますし
それに、人間の脳はいくつになっても成長が出来るというのも知ったからです。
なので、それよりも、目の前にせっかく【素直な天才】がいるのだから、
いかに親である自分自身が、その天才をみてどれだけ学びを得られるのかという視点ではないかなと思います。
そして、そういうものの見方が、結果的に子供の成長につながるような気がしています。
素直になるためには、どうしたらいいのか。
松下幸之助は、こういっています。
【素直になりたいと強く願うこと】
私も、少しでも素直になれるよう強く願いたいと思います。