子育ては実況中継でうまくいく

ひさびさに子育てについて、
とっても便利で簡単な子育て法をお伝えします。

これをすると。
たいていは、うまくいきます。

「うまくいく」っていったいどういうことかというと。
親からみて、こうなってほしいなと思ったことが、実現しやすいです。

と、いうと。
すごく操作的で、アドラー的ではないんですが。
やっていることは、すごくアドラー的です(なんのこったい)

その名も、
【子育ては実況中継でうまくいく】
です。

操作的というのは、どういうことかと言うと。
そうなってほしいことに対して、どうにかこうにかして、
そうなるように、頑張るわけです。

例えば。
「○○しなさい!」(命令)
「○○しないと、ご飯抜き!」(罰)
「○○したら、あれ買ってあげる」(飴)

とか。
でも、これって大抵は、うまくいかない。
もしくは、一時的にうまくいっても、しっぺ返しがくる。

実は、こんなことをしなくても。
勝手に子供が動き出す方法があります。

それが【実況中継】です。
これをすると子供がどんどん動きます。

なぜか?

これには、3つのポイントがあります。
①注目されたい
②出来ていないところに目が行く。
③子供の行動のほとんどは、実は問題ない行動をしている。

まず、子ども行動の原則を考えていましょう。
子供が行動する大きな1つの理由に【注目されたい】
というのが、あったります。

これが、すごく重要なポイントで、
実は、この【注目】をされたいがために、
親にとって不都合なことをわざとすることがあるのです。

なぜなら
【困ったことをすれば、親はすぐに、駆けつけ叱ります。】
言い換えると、困ったことをすることで直ぐに注目を浴びることが出来るわけです。

親からすると、なぜ、わざわざ困らせるようなことをするのだろうか・・・?
と不思議ですよね。

でも、赤ちゃんのころに遡って考えると、
実は、子ども行動原理が見えてきます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分一人では、生きていくことが出来ないのです。
だからこそ、【天使の微笑み】や【悪魔の大泣き】を繰り返しながら、親に注目を求め、
生き残るため(笑)の知恵として遺伝子に刻まれているのかもしれません。

と、考えなくても。
私たち大人でも、【誰かの注目を浴びたい】というのは、
大なり小なりあるな~と、感じるかたもいるかもしれません。

そして、もう一つの原則
【出来ていないところを注目してしまう】

私たちは、「出来ていること」よりも。
「出来ていないこと」に目がいきやすく出来ています。

例えば、成績が5段階評価で下記だったらどうでしょうか?
国語5、数学5、理科5、社会5、英語2、

英語だけが2。
この時、どう感じて、その子に何をいうのか。
ということです。

人によるかもしれませんが。
多くの人が、この【英語が2】というのに、
注目をして、そのことを子供に言及するのではないかなと思います。

これをしてしまうと、ダメな部分に注目をしているので、
もし、子供がもっと注目をあびようと思ったら、もっとダメなことを
すれば、注目を浴びられると考えるかもしれません。
(考えるといっても、それは、頭で考えるというよりは、感じるに近いですかね)

3つめのポイントが、【子供の行動のほとんどは、実は問題ない行動をしている。】
ということです。

【朝起きて、学校行って、帰ってきて、寝るまで。】

子供たちは、本当に様々なことを沢山しています。
その姿を、客観的によ~く見てみると、
「赤ちゃんのころと比べると、とあれも出来るようになったな~」
「幼稚園の時と比べると、あれも出来るようになったな~」
「1ヵ月前と比べると、あれも出来るようになったな~」
と、実は子供たちが日々の生活の中で成長している姿があることに気づかされます。

そして、日常生活の中で、「気になること(出来ていないところ)」が、
少ないことにも気づかされます。

ということは、【当たり前に出来ているところに注目すればいい】
ということです。

そして、その時のポイントが【褒めない】
褒めたら、今度は【褒められる】為に行動するようになりますからね(^^;

何をするかというと。
あまり感情をいれずに、客観的に子供状況を中継をする。

「朝ご飯食べてるね。」
「お着替え1人でできたね」
「ご飯粒一つも残さず食べたんだね。」
「姿勢が、綺麗だね」
「○○するのに自分で考えているんだね」
「工夫してやってるんだね。」

これをただただ、やっているだけで、子どもは不思議とどんどん行動していきます(笑)
出来ていることに注目しているので、もっと注目したいとすると。
出来るところを増やしていこうと考えるんですね。
(実際は感じる。というニュアンスに近いですが)

この時、やってしまいがちなのは。
姿勢が、綺麗だね。・・・「偉いね!」
お着換え一人でできたね。・・・「すごいね!」

という、上下の関係を付けるような褒める言葉を出来るだけ言わない。
とはいえ、自分もついつい言っちゃうことありますが。

こんな感じで、ただただ目の前の子供の
「当たり前に出来ているところ」ことを出来るだけ客観的に淡々と(←結構重要)
ありのまま言葉に表現すること。

一言でいうと
【実況中継すること】

もし、付けくわえるとすると。(←付け加えなくても良かったりする。)
「ありがとう」「助かるよ」「うれしいな」「楽しいな」(←これは感情込めてOK)
などの言葉。

これを、「私メッセージ」と言いますが。
相手に対して、どう評価するするのかではなくて
(「偉いね」「すごいね」は、相手に対する評価になる可能性がある)

私が、どう感じたか。
私が、どう思ったか。
を言葉で表現することが大切だと思います。

と、長々と書きましたが。
なんだか難しそうと思われるかもしれませんが。

こういうことに慣れてくると。
むしろ、このようにコミュニケーションをとらないことの方が、
よっとぽっど大変そうに見えるわけです。

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